*潮汐の説明 |
潮汐とは海面の緩慢な周期的昇降をいいます。普通は、潮汐の昇降は、1日に2回 |
起こりますが、場所によっては1日に1回の所もあります。潮汐の中には、数日の周期 |
の昇降や半年あるいは1年の周期の昇降も潮汐として取り扱われていますが、各港湾 |
に特有な数分から数十分の周期を持つ昇降は、潮汐として取り扱っていません。 |
潮汐の現象は、おもに月と太陽の起潮力によって起こります。また、その他の原因 |
によるものもあり、主なものは気象(気圧や風向等)の影響です。これによる潮汐を |
気象潮汐といいます。なお、月や太陽の起潮力による潮汐を天文潮汐といいます。 |
*大潮・小潮の説明 |
大 潮 | 潮の干満差の大きい状態で、新月(旧暦の1日頃)や満月(旧暦の15日頃)の前後数日間になる。 |
中 潮 | 大潮と小潮の間の期間で、旧暦の3〜6日、12日〜13日、18日〜21日、27日〜28日頃になる。 |
小 潮 | 潮の干満差の小さい状態で、月が半月になる上弦(旧暦の8日頃)や下弦(旧暦の22日頃)の前後数日間になる。 |
長 潮 | 小潮の頃、干満差が一段と小さくなり、満潮・干潮の変化が緩やかでだらだらと長く続くように見える小潮末期(旧暦の10日と25日頃)になる。 |
若 潮 | 長潮を境に大潮に向かって、潮の干満差が次第に大きくなっていきます。このように大きくなる状態を潮が若返るといい、長潮の翌日を若潮といいます。 |
*潮汐のデータは海上保安庁の「潮汐表 第1巻」を利用しています。 |